今回は各部の詳細寸法から使えそうなパーツ、仕様を妄想しますよ。早く組みてぇ。Bamboobee組み立て第3回。
※キットの概要やジオメトリーは前回記事を参照してください。
ホイール、タイヤ
公式にはタイヤサイズ700x32Cを想定しているそうです。ということでまずはロードのホイールを装着! チェーンステイ間を測ってみると32Cもちょっと微妙。雑な仮組みだからかもしれないけど。
ちなみに自作クロモリロードは25Cまでしか入らない設計なので、もうちょっと太いタイヤが入ると使い分けしやすいんですが・・・例えばシクロクロスのタイヤとか。
シクロクロス用のブロックタイヤだと32C前後が多いようなので、このくらいのブロックタイヤは難しいですね。つまり自作竹フレームバイクでシクロクロスのレースに出るという、幼稚園のころからの夢は断たれました。無念です。目を潤ませながら、グラスに残ったワインを一気に飲み干しました。
目元をウエスでおさえつつ、26″前後のホイールの場合も確認してみました。手元にあった650Cのホイールを装着してこの部分の幅を測ると43mmほど。インチなら1.69″です。
呼び | ETRTO | 650Cとの半径の差[mm] |
26″ | 559 | -6 |
650C | 571 | 0 |
27.5″ (650B) | 584 | +6.5 |
26″なら1.5″幅のタイヤなら入りそうですね。650Cは細いタイヤしかないだろうから(装着だけなら)問題なし。逆に27.5″は2.0″幅以上のMTB用ブロックタイヤばっかりなので使えなさそうです。
ブレーキ
購入前に一番気になってたのが、どのブレーキが使えるかということ。ブレーキ形式の対応状況をまとめました。
・推奨: ローラー/ ドラム/ コースター
・非推奨: Vブレーキ
・ロード用のブレーキはブリッジに穴を開ければ使えるとのこと。
・ディスクブレーキ台座オプションあり。+$15。(今回購入モデル)
まずはロード用のブレーキを検証しましょう。先ほどの700Cのホイールをはめて見たところ、ロングアーチのブレーキキャリパーなら届きそうです。検証したのはシマノのものですが、1.5″幅タイヤで使用実績があります。
お次は問題のディスクブレーキ。ディスク仕様のホイール(20″HE)を入れてみましたが、エンド幅が135mmになるように治具の改造が必要ですね。
ローターは160mmなんですが、竹とのクリアランスがほとんどありません。しかもこの隙間はエポキシ樹脂で固めたらなくなるはずです。
最小のローター径は140mmらしいので、それならなんとかいけそうか・・・
めげずにディスクブレーキキャリパーも付けてみました。とりあえず付けてホイールは回りますね。ただしブレーキをかけるとチェーンステーとエンド金具の接合部に負担がかかりそうです。
さらに! 正爪ハンガーなので、ホイールを外す時はキャリパーの取付ねじを最低1本外さないと、ホイールの脱着が出来ません。ちょーめんどくせー!!
ディスク台座はあって取り付け自体は出来そうだけど、色々と制限が多い感じです。・・・いや、別に良いんだ、ディスク仕様のグラベルロードが造りたかった訳じゃないんだ。ただブレーキの選択肢を増やしたかっただけなんだ。誰も居ない部屋でそうつぶやいた後、ボトルに残っていたワインをそのまま飲み干し、気がついたら竹の束を抱えて泣きながら朝を迎えてしまいました。
変速
気を取り直して次はフロントディレイラーがつくか検証しますよ! 適当なバンド締めのフロントディレイラーと52Tのチェーンリングをあてがってみたところ、微妙な位置の竹の節は干渉し無さそうです。
ところがこのシートチューブの竹の太さが35.8mm。一般的なバンド締めの最大サイズは34.9mmなので、そのままでは付かないですね。加工するかFD台座を自作しないと付かなさそうです。
あるいはそもそもフロントの無しにする手もありますね。
例: シングルスピード、内装変速(Alfine11、SRAM3x9など)
ヘッドパーツ
公式にもあるとおりヘッドチューブの内径は34mmで、オーバーサイズ(1-1/8)の一般的なアヘッドのヘッドパーツが使えます。ここが変態サイズだとフロントフォーク難民になるので、無難なサイズで一安心です。
BB
ヘッドパーツと同じくアルミで出来たBBシェルも、ごく一般的な68mm幅です。ちなみにBBシェルは左右を間違えて組むと取り返しがつかないので、今のうちにテキトーなBBを入れて向きを確認しておきました。
シートポスト
シートポスト径は細目の25.4mmです。中で節に当たるので挿し込めるのは100mmのようです。ある程度サイズを決め打ちして、カットするようになるかも。
どんな仕様で組むか?
ここまでの結果をまとめると700Cのタイヤのロードバイク、クロスバイクっぽいのは組めそうです。絶望してワインを空けたフリもしましたが、ディスクブレーキやシクロクロス用タイヤは実際にフレームが出来てみないと分からんですね。
具体的に一つ目の案は700x28Cタイヤを履いたロードバイク。フロントの変速以外は無難に組めそうです。ただクロモリロードと材質以外の違いがあまりないので(それで十分じゃん!)、使い分けできるかどうか微妙ですね。
もう一つは評判の良い内装11段のAlfine11仕様。シフターやハンドル、輪行方法とか検討事項が色々あるけど、クロモリロードとそのくらいキャラが違った方が面白いかもなー。
しばらくはどの仕様にするか悩むことにしますわ。
次回
コメント
日本から発注した13人の一人です!僕のところにも届いたのですが、届くのが遅れたのもあり、若干熱が冷め気味でまだ箱から出さずじまいです。。今こちらのブログを見せていただき、また気持ちが再燃しそうです!完成を楽しみにしております。ちなみに僕は内装ギアでベルトドライブ仕様で組もうと考えています。
おおっ、またひとりの勇者が! サニーさんはベルトドライブ使用ですか。ベルト用リアエンド金具の方がキレイな仕上げなので羨ましいです…ベルトで内装ギアも静かそうでいいですねー!
うっきーさんに憧れて今年中にBIYキット購入する予定です!!
シートポスト径の件で質問があります。
25.4mmと異様な細さのシートポストですが(笑)、どのシートポストを使用する予定ですか?
候補が少なすぎて泣けてきます(/_;)
おお、BIYの購入検討ですか! こだりだすとスゲー時間かかるけど面白いですよ。
そんな方も居るならば早く完成させて乗らなくては。
シートポストはおっしゃる通りなかなか選択肢が無いので、Kalloyとかgrungeの安い一本締めのヤツにしようかと思ってます。ヨドバシとかで\1,800くらいだったかと。
プロショップだと逆に無いサイズかも。
なるほど。
フレーム自体が全く軽量なものでは無いので、安いやつで十分ってとこなんですね。
ほんと、夢が広がる自転車ですよね。
今さら返信すると結局ヨドバシでKalloyのシートポストを買いました。2,000円くらい。安いだけあってけっこう肉厚でした。