竹フレーム自転車 自作キットのBamboobee。今回は仕上げのクリア塗装をします。でも最後にトラブルが発生したんだ…前回までの記事はこちら。
まずは塗料の準備
まずは塗料から準備します。色を付ける気がなくても竹という材質を保護するため、クリアの塗料を塗ったほうが良さそうですね。自転車なので当然耐候性がある塗料がいいです。
素人でも扱える塗料で一番手軽なのは、自動車用の缶スプレーでしょう。ホームセンターやカー用品店で簡単に手に入るし、屋外用なので耐候性も悪くないです。
でも今回はより耐久性のあるウレタン塗料にしました。通常の缶スプレーは溶剤が揮発して固まる(乾く)訳だけど、ウレタン塗料は硬化剤を混ぜて化学反応で硬化させます。本来はプロ用だけあって手間はかかるけど、塗膜が固く溶剤や薬品などにも侵されにくいです。ガソリンがかかっても平気なので、バイクのタンクの塗装に使われたりもしますね。
実際に使ったのはおもしろ塗装工房さんの2液性ウレタンクリアーセットです。無黄変といって長時間経っても黄ばみにくいタイプです。
今回使う位の量だとウレタン塗料の硬化剤を0.1g単位で測る必要があります。最近はクッキングスケールでもそのくらいの単位で測れる物があるんですね。今回はこちらを使いました。トレイがステンレスなので、汚れても溶剤でガシガシ拭けていいですよ。
あとクッキングスケールを台所から拝借するとお母さんに怒られるの必至なので、作業用に別のを用意するのがおすすめ。
その他、使うのはこれらの道具です。だいたいダイソーとかで手に入る感じ。↓ボロボロのクッキングスケールは20年くらい使ってたけど、溶剤がかかりすぎて電池ブタが開かなくなったんだ… そう、だから台所から拝借しちゃいけないんだ。
持ってたのでエアブラシで塗装しましたが、缶スプレーでも良いと思います。缶でもウレタン塗料のものも出てますしね。
拭くべし! 吹くべし!
そんじゃーいよいよ塗装作業に入りますよ。↓前回までのヤスリがけできれいにつや消しになったフレームがこちらでございます。塗装の前に軽く水拭き or 水洗いして粉を落とし、アルコールで拭いて脱脂すると完璧です。
ウレタン塗料の場合は慎重に計量してください。
で、エアブラシで吹き付け。タミヤのスプレーワークHGはコンプレッサーの音が静かなので自宅作業に向いてます。まぁ自転車を塗るにはちょっとパワーが足りないけど。
持ってたエアブラシがプラモデル用なので、ノズル径が太いものでも0.3mmです。自転車の塗装なら0.5mmくらいあった方が効率的なようです。でもそうなるともっと大きいコンプレッサーも必要になるし、周りに飛散する塗料も多くなるので模型用でも十分かも。
ノズル径が小さいと塗料を吹き出す量が少ないので、厚塗りしようとすると時間はかかってしまいますね。年末のベランダで1時間以上エアブラシ握っているのはつらかったんだぜ…
あるいは最初はハケで厚塗りして筆目はペーパー掛けでならして、仕上げでエアブラシのが良かったかも。
そんなわけですっかり寒くなった晩秋のベランダで、初日の塗装作業を終えた時のこと。
室内に引き上げたフレームから「パキッ」という、あまりききたくない系の音が聞こえました。
すると・・・
ぎゃー、シートステーが割れてる!!
まだ完成してないのに・・・
だがしかしこのままでは終われない。次回は(予定に無かった)割れた竹の補修作業編です。そう、直るんだよ、これ。
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コメント
乗る前に割れちゃいましたか…
どうやって直すのかも,興味津々です.不謹慎かもですが,最近のモノはどれも簡単に壊れないし,修繕もできないので,こういう自分でさわれるモノが壊れると,どうやって直すか,楽しくなるんですよね.
実は公式動画にも「竹が割れたときの直し方」があったので、状況次第で割れるのは仕方ないみたいです。でも自分で直せるってのがDIYならではの良さかなって思います。