竹フレーム自転車 自作キットのBamboobee。今回は塗装前の最後の作業、ボトルケージ台座の取り付けです。でも最初にやった方法がイマイチでやり直しに… 結論から言うとM5の鬼目ナットをねじ込むんだ! でもそこに至るまでの諸々も含めて書いておきます。前回までの記事はこちら。
ボトルケージの付け方いろいろ
まず一般的なボトルケージ台座の付け方を確認しておきましょう。金属フレームのボトルケージは、フレームに下穴を開けて台座の雌ねじをロウ付け(溶接みたいなもん)したりしますね。下の写真は自作のクロモリフレームですが、これもフレームの溶接が終わった後にロウ付けしています。
竹フレームの場合は溶接ってわけにもいかないですよね。完成車メーカーのサイトを調べると、竹フレームでは以下の様な方法が取られてました。
鬼目ナット
一番良く使われてるのは鬼目ナットです。もともとは木工用で、木製家具にネジを付けたい時とかによく使われてますね。Bamboobeeでもオプションで用意されています。写真のものは六角レンチでねじ込むタイプですが、ハンマーで叩いて入れるタイプもあります。
鬼目ナットは手軽な一方で、穴から中に水が入るリスクがあります。完成車メーカーでも使われているので、あまりそういう心配は無いのかもしれないですけどね。でも竹なので水がたまるとカビたり腐ったりしそうですし。
その辺を考慮してか、ZAMBIKESでは先端に穴が開いていない特殊な鬼目ナットを使ってますね。
フツーの奴はデカいホームセンターとかで売ってます。必ず六角穴つきのねじ込みタイプを選んでください。
木ねじ
竹という材質を活かして、ボトルケージを木ねじでそのまま止めちゃう方法も見かけました。頻繁に脱着しないなら、そういう方法もありかも。後から鬼目ナットを入れる事もできますしね。ただし適切なサイズで下穴を空けないと、竹が割れる場合があるので注意が必要です。
3Dプリントしたナット台座を接着してみた
で、自分が最初にやってみたのは、3Dプリンターで出力した六角ナットホルダーを接着する方法。竹に貫通穴を開けるのが最初はイヤだったんで試してみました。
これは竹との接触面ですけど、六角ナットを埋め込める様になってます。また貫通しない程度に木ねじで固定するための穴も開けています。
3Dプリントしたものがこちら。六角ナットを圧入したあと、エポキシ接着剤で貼り付けてサラネジで締め付けます。
ローキックで外れたよ! マジかよ!
ところがねー、車体が倒れそうになって足に強めに当たったら、バキッと取れちゃったんですよね…なんてこった。やはり貼り付けるだけじゃだめか。
結局、鬼目ナットがベター
簡単に取れるようじゃ輪行でも外れてしまうので、諦めて鬼目ナットを使うことにしました。純正オプションでもあるくらいだから、まあ大丈夫でしょう。
そうとなったらさっさとドリルで穴を開けるぜ〜。
下穴径は正確に空けましょう。小さい過ぎると竹が割れます。どきどき。M5の鬼目だとたぶん8mmで開けることになります。
やはり貫通穴にするのが不安なので、先端を短く切ったアクリルネジで塞ぎました。ネジ頭もニッパーで削って径を小さくしました。まぁここまでする必要は無いかもしれんけどね。
下穴に慎重に鬼目ナットをねじ込みます。無理やり奥までねじ込むとやっぱり竹が割れるので、程々にしておきます。
閉めこんだら普通はこれで完成ですね。
今回は旧台座がもげた跡が汚いので、六角ナットが入らない程度に薄く出力しなおしたナット台座で隠すことにしました。完全に無駄な作業やな。
ふたたびエポキシ接着剤で貼り付けるとこんな感じ。なんとかリカバリー出来た雰囲気。
以上、自称策士、策に溺れるの巻でした。次回は塗装だ!
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コメント
とても参考になります.でも竹に穴あけるときに割ってしまいそうで怖い…
塗装編も楽しみです.
ありがとうございます。いやー、油断すると割れますね。ついネジを強く締めないように気をつけないと。