DMS展2014レポートの2本目。パーソナル3Dプリンターのトップブランド、Makerbot Replicator 編です。
Replicatorとは?
定番のパーソナル3Dプリンターで、Make:誌や海外のレビューサイトでも評判の高いシリーズです。ちなみにそれらの記事ではUltimaker 2とかUP!Plus2と比較されることが多いですね。30万円台からなのでセミプロというか、パーソナル機ではハイエンドです。Ultimakerを入手する前には当然欲しかったのですが、高くてちょっと手が出ませんでした。
ストラタシスが取り扱いを発表
今までMakerbotの国内販売は、主に正規代理店の日本バイナリーやBRULE(ブルレー)から行われてました。ところがDMS展の事前に会場マップをチェックしていたら、出展社リストに無い”Makerbot”の小間が載っていたんですよね。
なにそれ?と思っていたら、Makerbotの親会社のストラタシスの日本法人「ストラタシス・ジャパン」が国内販売を開始すると、DMS展初日にプレスリリースがありました。従来の代理店での販売も継続するそうですが、代理店としては複雑でしょうね。なのにストラタシスのブースの応援に駆り出されるという・・・
なおストラタシスでの取り扱い時期や価格は未定のようです。いずれにせよ、国内での入手性や修理などのサポートの拡充を期待したいところです。
Repricator 5th Generation
さて、前振りはこのくらいで3Dプリンターの紹介。まずは今年モデルのRepricator 5th Generationです。Replicator 5thとか 〜5th Gと略されたりしますが、要は第5世代ってことですね。iPadみたい。
すでに代理店では販売開始されており、BRULEでの価格は¥349,800(初期不良のみ)、1年保証は+¥50,000。
従来モデルでPLA樹脂専用のReplicator 2の後継機です。なおABS樹脂向けのReplicator 2Xは今後も併売されるので、会場でも隣に置かれてました。写真ではわかりにくいかもしれませんが、2Xよりも全体にひとまわり大きくなってます。2Xがフツーの電子レンジだとしたら、5th Gはヘルシオくらいのデカさのイメージ?
アクリルカバーは無し
PLA専用のためか、2Xのようなアクリルカバーは無しでした。本体もボルトの露出が減り、スタイリシュになりました。
カメラ内蔵!
ちょうど見てる最中に説明員が内蔵カメラでの撮影をしてくれました。解像度はそれなりのようですが、造形の様子を記録したり遠隔監視できるそうです。このときはモニター横の丸いノブでメニューを呼び出して撮影していました。
他にも自動レベル調整やWiFi接続など、今どきの標準機能を搭載しています。
Replicator 2X
5th Gの登場で若干古い印象になってしまった2Xですが、こちらもまだまだ健在です。5th Gでは対応していないABS樹脂での成形とデュアルヘッドが強みですね。
ABS樹脂向けなので庫内温度を安定させるアクリルカバーと、ヒーテッドベッドが装備されてます。説明員によるとこの緑のフクロウもABSでプリントしたものだそうです。これだけでかくても安定して出力できるみたい。
ちなみにBRULEでの価格は¥339,800(初期不良のみ)、1年保証は+¥80,000。弊社で買うなら2Xかな?
Replicator mini
最後にReplicator Mini。自動レベル調整、内蔵カメラなど基本機能は5th Gと同じで、造形サイズが小さいだけのようです。Miniではなぜか正面と側面にアクリルカバーがついてますが、PLA樹脂専用。例によってBRULE価格では¥189,800(初期不良のみ) 価格と造形サイズだけ見るとライバルのCube 3の方に分がありそう。
会場で出力デモができる安定性
Replicatorシリーズは会場では少なくともストラタシスのブースと、代理店の日本バイナリーにおいてありました。で、どちらでも各機種とも出力デモをしてたんですよね。「実機を見に行ったら動いてなかった」ってのはパーソナル3Dプリンターで割とよくある風景なので、Replicatorシリーズが安定動作できる証拠じゃないんでしょうか。職場でも1台導入予定なので、そのうち判明する見込みです。
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