DMS展2014レポートの5本目。まだ続くのか! 今回はあまり知られていない低価格なパーソナル・3Dプリンター編です。
低価格でデザイン重視の Buccaneer
まずは見た目がスッキリした Buccaneer(バッカニア)から。
シンガポール製でKickstarter出身の3Dプリンターです。低価格(6万円弱)な割りに見た目がいいのが特徴。なんとなくどこかで見たような気もしますが、気のせいでしょう。
Z軸はビルドプレートが下に下がってくる方式なんですが、これ、造形中の様子が見えないっぽいですね。もじゃもじゃが出来てても家族にバレなかったり、手を突っ込んで指を切ったりしなくて済みそうですね。
フィラメントのリールは上から入れられるようになってます。フィラメントはリールが回転するのでなく、梱包用の玉ひもみたいに内側から繰り出す方式のようです。DMS展後に大手家電量販店で取り扱うとの情報が流れましたが、改めて調べたら公式情報を見つけられませんでした。見間違い?
会場では日本総代理店のケイエヌトレーディングさんのブースで見たのですが、同製品を扱おうとしている他社とトラブルになってるようです。購入時はよく調べた方が良さそうです。
[追記] ゲッコー・アンド・カンパニー社(現在はレッドスターという表記のようです)に発注した方は、物が届かないなどのトラブルになっているようです。
ゲッコー・アンド・カンパニーの被害者がとうとう警察に届け出た件
【騙されないで】Google Glassを販売するゲッコー・アンド・カンパニーを信用してはいけない
造形サイズ: X145mm x Y125mm x Z150mm
最小積層レイヤー: 85μm (0.085mm)
フィラメント径: 1.75mm
ノズル径: 0.4mm
フィラメント最大積載量: 400g (→つまり専用リール、専用フィラメント)
フィラメント材質: PLA樹脂(推奨)、ABS樹脂、ポリアミド樹脂他
成型テーブル: 非加熱式特殊パッド
同梱ソフトウェア: Smart Objects
ROBO 3D
Buccaneerの隣に置いてあったROBO 3D。黒いビルドプレートの上で黒い樹脂を成形するのってデモとしてどう? もっと黒地に生える樹脂色にすればいいのに。なお見に行った時は動作はしてなかったようです。
金属も扱える?! ROKIT 3DISON PRO
おなじくケイエヌトレーディングさんにあった韓国製の3Dプリンター。いっけん普通のデュアルヘッド機のようですが、オプションでレーザーカッターの機能が使えるとか! それだけでなく使用可能な材料に金、銀、鉄、銅が! さらに公式サイトではWoodやStoneの文字が! ががが!!! 一体どういう事かと思いましたが、金属材料等の造形方法詳細は見つけられませんでした。そもそも筐体を囲っての温度管理は他社特許的にもどうなのか気になりますね。
Mbot Grid II
UP! Plus2と同じ日本3Dプリンター取り扱いのMbot GridII。見た目が若干地味ですが、展示も若干地味でした。レビューをあさってたら米Amazonでやっと見つけたんですが、造形品質は良さそうだけど動かすまでが大変なようです。そういえばDMS展で見たサンプルは結構キレイに見えました。ただ、動作はしてなかったんですが。
液体レジンを使うForm1なども
液体レジンを使うSLA機も複数見ることが出来ました。まずは第一人者とも言えるForm1から。現物ははじめてみました。この手の3Dプリンターの樹脂は強度的にはイマイチようですが、非常に精細な表現が出来るのが魅力的です。
こちらはKEVVOX(ケボックス)というブランドのSP4300という機種。4種類の材料(ABSライク・オレンジ、ABSライク・グレー、鋳造用?、耐熱?)が使え、造形サイズはX56mm x Y35mm x Z100mm だそうです。
アルテコ モデリングコート
アルテコが発売した表面処理剤のサンプルもありました。出力品の表面の段差を消して滑らかにする物だそうです。
まずは上は写真が処理前のサンプル。
そして処理後。つるつるになってます! パテと違って透明なので、元の樹脂の色を生かせるのがいいですね。アルテコと言えば自分は瞬間接着剤のイメージが強いんですが、これもそれに近い物なんですかね? ただ、結構なお値段なんですよね・・・でも使い道が思いついたら、思い切って買ってみたいと思います。
コメント
3DCAD独学中のkazです
アルテコモデリングコートは低粘度瞬着メインにプライマー(硬化促進剤)、化繊筆、スタンドなんかがセットになってるようですね。
値段はバラで買った場合の合算と大差ないと思うんですが、社外品の場合、特に筆塗りが難しいと思うので、セットで買う方が手っ取り早いかもですね。
サイコウッドの仕上げなんかに瞬着使ったことはありますが、それなりにテクニック要るかとおもいます。
情報ありがとうございます。セットで買っても全部使わないかな?とも思ったんですが、そういうことならまずはセットで買った方が良さそうですね。
アルテコのhpに出てるんですが、目止め研磨ということなんでけっこう大変そうですが http://www.alteco.co.jp/cms/wp-content/uploads/catalog/modelling_coat.pdf
段差を埋める分だけ削らないとイカンですよね・・・