今年も行ってきました、設計・製造ソリューション展(以下DMS展)。その中で地味ながら製品ラインナップを着実に増やしてるムトーから、また新製品が展示されていました。
MF-1100は自社製ヘッドの改良版
まずは次期主力機となりそうなMF-1100から。以前紹介したMF-1000の改良版だそうです。違いはヘッドが自社製ヘッドに変わったことと、LED照明が付いたとのことです。それ以外は見た目では一緒のようですね。
ちなみにフィラメントは3mmが標準だそうです。ファンの付き方はこんな感じ。
積層ピッチを変えたサンプルもおいてありました。サンプルの仕上がりはまぁ標準的かなと。
価格は237,600円(税込)と従来機のMF-1000より2万円ほどアップしています。そのためかしばらくは併売するようですね。
デュアルヘッドの大型機、MF-2200D
今回の目玉の新製品のMF-2200Dです。鋼板製と思われる筐体と色のためか、業務用感が強まりましたね。造形エリアは300mm x 300mm x 300mmとかなり大きめです。
この機種も自社製デュアルヘッドなんですが、2本のフィラメントそれぞれが独立したヘッドで出力されます。下の写真では青のフィラメントを出力中で、左のオレンジのフィラメントは待機しています。
この間は薄い金属製のシャッターがノズル先端を塞いでいて、材料がタレて来るのを防いでいます(写真ないけど)。これにより色を切り替えた際に、ひげのような余分なカスが造形物に付くのを防いでいるようです。
また従来機と異なり、造形テーブルは上下動(Z軸)のみで、前後には動かなくなっています。価格は500,000円(税別)。造形サイズを考えると比較的お手頃な感じですね。
デュアルヘッドの小型機、MF-700D (参考出品)
こちらは参考出品なので価格等の詳細は分からなかったのですが、型番的にMF-1000よりも小型でデュアルヘッドな機種のようです。個人向けを狙ってるのかも。
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光造形機も ML-48
さらに光造形方式のものもありました。ずいぶん色々機種が増えそうですね。自社製ヘッドの開発からしても、ムトーは次世代の事業として3Dプリンターに舵を切った感じがしました。
どの機種も正直見た目は地味だけど、国内メーカーで日本の商習慣もよくわかってるし、企業や学校に導入するのはいいかもしれませんね。ただレビューを調べると旧機種の完成度はもうひとつのようなので、実際に購入する場合はよく調べたほうがよいかと。