竹フレーム自転車 自作キットのBamboobee。治具(ジグ)の準備が終わったので今回は竹を治具にはめ込んで仮固定していきます。前回記事はこちら。
公式動画もあるよ!
今回の作業も公式動画があります。作業前に見ておくとイメージしやすいです。
BIY Bamboo Bike Frame Kit Video Guide | Section 5 | Assembly of the Bamboo Tubes on the Frame Jig
BIY Bamboo Bike Frame Kit Video Guide | Section 6 | Assembly of the Reinforcing Iron Wire
まずは竹の下準備
組み立て前にまずは竹の下準備をしておきます。竹の両端10cm位の所に目印の黒い細いテープが巻いてあるので、その間の中間部分をキット添付のラップで巻いたりします。これは接着剤やエポキシ樹脂で汚れないようにするためです。
次にテープの先をヤスリがけして表面を荒らします。無処理だとエポキシが結構簡単に剥がれてしまうので、削りすぎない程度に念入りに。あるいは部分的にU字に溝を入れるくらいの方が、脱落防止にはいいかもしれません。ZAMBIKESの製作中の写真はそんな感じでした。
上が削った方で、下が未処理。取説だと肉厚の10%以上削るなと書いてあったので、だいぶ遠慮気味。だって肉厚4mmの場合で0.4mmでしょ? ちょっと気を遣うよね。でももうちょっと削れば良かった…
削ったところは拭いてきれいにしておきます。最終的にアルコールで脱脂するべし。
前回組み立てた治具はこんな感じ。 BBシェルやヘッドチューブなどの金属部品はすでにはめ込んであります。いよいよ竹をはめていくぜ。
竹をエポキシ樹脂で接着
まずはフロントの三角から。仮組みして位置や向きを確認してからエポキシ接着剤でくっつけていきますよ!
今回はこちらの接着剤を使いました。5分型でちょうど良い感じです。
竹の内側にも接着剤をまわしてむにゅっと貼り合わせます。
接着剤を付けたところはずれないようにテープで仮止めしておきます。
数十分置いて接着剤がある程度固まったら、リア三角に取りかかります。まずはエンド金具をガッツリ固定。これがずれると自転車にならないですからね。
リアはチェーンステイから一本ずつ接着していった方が、失敗しにくいです。
リアブレーキ位置に注意
今回はディスクブレーキ台座付きのキットを買ったんだけど、ロングアーチのロード用ブレーキを使うことにしました。そうなるとブレーキ取付穴の位置が問題になります。取扱説明書にはシートポスト側からの距離が目安で書いてあったけど、どこからの距離か分かりにくいです。それに自分のヤツはエンドを135mmに変えてるので、多少の調整も必要です。ということでリアハブから測ることにしました。
穴位置の出し方ですが、UBIのフレームビルディングコースのテキストだと下記の通りです。
後輪中心とサイドプルブレーキの取り付け中心
= 後輪のETRTO半径+ブレーキアーム長
ETRTOはリムサイズの規格で、タイヤのビード径だそうです。同じ20″表記のタイヤでもETRTOで406と451があるのは有名ですね。
今回は700Cの後輪なので、ETRTOサイズは622で半径は311mm。
ロングアーチのブレーキアーム長は57mmなので、311+57 = 368 mmが求める軸間距離です。実際はここから後輪軸半径とブリッジ部の竹の半径を引いて治具を作りました。「←350→(mm)」ってのがたしかそう。
エンド幅を拡げたおかげでブリッジの竹とシートステーの間にスキマが出来たので、麻紐とエポキシ接着剤で埋めましたが・・・エポキシパテのが良かったな。
さて、接着が終わったら、補強のワイヤーをヘッドチューブに巻き付けてタイラップで固定します。何となく頼りない雰囲気もあるけど、Bamboobeeを信じてるぜ。
BB周辺はもうすこしワイヤーの本数が多いです。
というわけで麻紐ぐるぐる巻きの下準備がようやく完了。次回はついに成形です!!
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