カーボンのパーツも3Dプリンターで作れるらしいぞ! と、自転車好きの間でも話題になった3Dプリンターがありました。日本にも代理店ができて現物を見ることが出来ました。
Markforged MarkTwoと言うらしいぞ
これがその実機。設計製造ソリューション展2016で見かけました。代理店は日本バイナリー(株)ですが、この記事作成時点でwebにまだ情報は載っていません。米国価格は$5,499なので同価格帯のMakerbot Replicator Z18と比べると80万円くらいですかね。
売りはカーボン繊維やケブラー繊維で補強された頑丈な出力品が作れることで、Markforgedのサイトやレポート類をみるとかなり頑丈そうです。
ところでカーボン入りのフィラメントって以前からありましたよね。これらは細かい炭素繊維をフィラメントに混ぜて強度をあげています。
ところがこのMarkTwoは2つあるヘッドのうち1つでナイロンを、もう一つのノズルでカーボンなどの繊維を出して成形します。ミシンの糸のように切れ目なく長い繊維のまま成形するようなので、強度が非常に高くなるらしいです。メーカーによるとアルミ切削品に匹敵するという…でも、荷重がかかる方向にもよるよね。
ちなみにナイロンのリールは、デカい工具箱のような密閉式のボックスに入ってました。(写真なし)
造形テーブルはアルミ製でマグネットで固定されており、簡単に外すことが出来ます。
説明員の方に聞いたところ、カーボンやガラス繊維+ナイロンでの造形はできるけど、それ以外の例えばフツーのABSやPLAは使えないそうです。材料が特殊なこともあって、扱いには結構クセがあるそうです。
自転車乗りとしては、実用的な強度を持ったパーツが作れるかと期待していましたが、個人で買って使うのはなかなか難しそうです。でも機会があれば出力サンプルを見てみたいですね。