次に買うとしたらUltimaker2かBS01+かこれかな? …と思ってたCEL Roboxの現物を見る機会が出来ました。性能はなかなか良さそうですよ。
造形物の滑らかな表面
とにかく最初にお伝えしたいのが、この造形物の滑らかさ。先日レポートしたBS01+のサンプルもなかなかキレイでしたが、CEL Roboxのサンプルはかなり滑らかですね。デスクトップFDM機でもここまで出来るのか⁈
イギリスの新鋭ブランド
というわけでCEL Roboxの概要を。イギリスの新鋭ブランドで、クラウドファウンディングのKickstarterで資金調達にも成功しました。CESなどの展示会でも注目を集めてましたが、2014年末くらいから国内でもBRULEで取り扱いが開始されました。価格は\199,800(執筆時点)と、海外製の割りにはお手頃です。
大小2つのノズル
特徴的なのが2種類のノズル径を備えたヘッド。デュアルヘッドというと、他の機種では同じサイズのノズル二つで異なる材質や色違いの材料を使うのが一般的ですね。このCEL Roboxでは、同じ材料を0.3mmと0.8mmの二種類のノズルで出力するようになってます。
これにより表面は0.3mmノズルで滑らかに、中は0.8mmノズルでスピードアップという設計意図だそうです。
ただし実際にはスピードに関しては特別早いわけではないとの事でした。中身までぎっしり樹脂を詰め込むような造形物であれば、恩恵を受けるかもとのこと。爆速3Dプリンターかと期待していましたが、この辺は少々思い違いでした。
ちなみにこの黒いヘッド部分のユニットは、簡単に取り外せるようです。
2015年レベルで欲しい機能が全て
加熱式ベッドを搭載し、PLA樹脂とABS樹脂に対応しています。さらに将来的にはHIPS、ナイロン、PVAなども対応予定とのこと。さらに加熱式ベッドとノズルの間隔を自動で調整するオートキャリブレーション機能も搭載しています。面倒な調整が減っていいですね。
筐体は樹脂製で3面が透明なので、造形中の様子もよく見えますし温度管理でも有利ですね。2015年レベルで欲しい機能がひと通り揃ってる印象です。
チップ内蔵のリール
材料のリールは専用品で、リールにICチップが内蔵されています。600gで9,000円とちょっと割高。専用材料を買わせる商売か!…思ってしまいますが、実際はそうではないようです。ICチップには温度条件など材料ごとの情報が入っていて、ユーザーが設定をいじらなくてもRoboxが自動で条件を変えてくれるようです。
次の定番機種となるか?
仕様や造形サンプルを見てると、非常に魅力的な機種ですね。あとは時間が経って安定性が分かってくれば、次の定番機種になるかもしれません。
主な仕様
出力可能サイズ | L210 x W150 x H100 mm |
最小積層ピッチ | 0.02mm |
ノズル径 | 0.3mm & 0.8mm |
対応OS | Linux 12.04〜, Windows7〜, Mac OSX 10.06〜 |
対応樹脂 | 1.75mm PLA, ABS |
対応予定樹脂 | HIPS, ナイロン, PVA |
本体サイズ | 370 x 340 x 240 mm |
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