DMS展のレポートがあったので間があいちゃいましたけど、3DスキャナーSenseのレビューの続きです。今回は実際のスキャン手順を見て行きます。とにかくね、スキャン作業は練習が必要だって分かったわ。前回の記事はこちら。
これまでのおさらい
まずは3DスキャナーSenseの概要のおさらいから。
Senseは手に持って被写体にかざすタイプの3Dスキャナーで、三辺20cmから三辺3mの物までスキャンできます。今回はレンタルで10日ほど借りてみました。
ではその続きから。
スキャン対象の設定
前回記事のセットアップが完了して起動すると、まずスキャン対象を選ぶ画面がでます。
スキャン対象はまず人物(Person)か物(Object)を選びます。スキャンする空間のサイズや解像度を変えてるので、人物でもポーズによってはObjectでやってもいいかもしれません。
Personを選ぶとHeadかFull Bodyと出ますので、どちらかを選択。
Objectにした場合はSmall, Med, Largeの3段階ですが、スキャンサイズは特に表示されません。
360°回ってスキャン
今回は試しに床においたボブルビーをスキャンしてみます。スキャン画面の上の▲ボタンを押すと、3, 2, 1…とカウントダウンが始まり、スキャンがスタートします。スキャンされた部分は色が着くので、360°回って必要な部分が全て色がつくようになるまでスキャンします。スキャンは右回り、左回りでもOKです。
なかなか難しいスキャン作業
このスキャン作業がなかなか難しいんですよ。スキャンするには被写体から40cmほどの距離を保って回らないと行けないんですけど、つい手がぶれてしまうんですよね。しかもsenseの画角が結構狭いんです。体勢を入れ替えたりしたりモニターを凝視してると、ついブレてしまいます。Senseを持つ手の反対はP持ってるしな。
そうするとLost Tracking ・・・つまりスキャン対象を見失ったと出てしまうんです。見失った直前と同じ位置に戻れば再開できるんですけど、それもかなり難しいくて結局最初からやり直しになってしまうんです。
ソフトの設定もほとんどなくて簡単なんですけど、このスキャン作業にとにかく慣れないとうまくいかないんですよね。
スキャン後の修正は簡単
気が済むまでスキャンできたら、→ボタンを押してスキャン作業を終了してEdit(データ編集)に移ります。
まずはCrop(トリミング)やErace(消しゴム)で不要部分を削除。スキャンできなくて穴あき状態になってる部分は、Solidifyツールでふさぎます。ちなみに「明らかに床だな」って部分は自動で認識してくれるようで、床部分は最初からスキャンされてません。
Editの次はEnhance。全体的に色を明るくしたり、部分的に明るくしたり出来ます。
最後に修正したデータを保存します。ファイルに保存する場合は.ply, .stl, .obj形式で保存できます。出来ますが・・・拡張子を手入力しなきゃいけないようです。マジスカ、先輩。ちなみに色付きで保存したい場合は .ply、3Dプリンターで出力するときは.stl、他のソフトでいじる時は.objというのが目安です。
cubify.comにアップロードすることも出来ますが、すぐ公開されてしまうようなので注意してください。
スキャンされたボブルビーを3Dプリントしてみました。うちの奥さまには「微妙・・・」と言われてしまいましたが、シワとか現物そのままに出来ててなかなか面白いです。
次回は実際に色々スキャンした結果を紹介しますぜー。
次の記事↓