過去ログを飛ばしちゃったんで、キャッシュから書き直しシリーズその2。
設計製造ソリューション展のレポート、二つ目。
3D systems のcubeとcube Xです。
本家3D systemsだけでなく、武藤工業などいくつかのブースで見ることができました。
この夏から国内でも正式に発売になり、それどころかヤマダ電機でも扱うようになりました。まさか家電量販店で3Dプリンターが買える日がこんなに早く来るとは・・・・
他のパーソナル3Dプリンターと大きく違うのは、材料がカートリッジ式になってることです。これにより初心者でも材料交換がしやすくなってますが、その分コストがかさみます。材料カートリッジはCube用が500gで6,300円, CubeX用が1kgで18,800円だそう。バルクのフィラメントと比べると、かなり割高ですね。特にCubeX用は。で、カートリッジにはICチップが内蔵されていて、詰め替えても規定の長さ分しか使えないとのうわさです。紙のプリンターと同じカートリッジで利益を出すビジネスモデルのようです。
大手が作っただけあって、内部もきれいです。フィラメントのカスを排出するボックスとかあるし。
造形物が乗る台は加熱されておらず、ABSのときでも専用の接着剤だけで意外といけるそうです。
説明員の話ではヒーテッドベッドはライバルのストラタシス社の特許らしいですが、あとで調べたら「ストラタシスの特許はホットチャンバー(アクリル等でフタをして庫内を適温に保つ)」しか見つけられませんでした。パーソナル3Dプリンターで標準搭載の物も増えましたね。実際はどうなんでしょう?
まぁ、でもCubeXみたいな造形サイズでもヒーテッドベッドを未搭載と言うことは、そういう理由があるんでしょうね。
この接着剤のことも内緒で話を聞きましたが、他の物でも代用できそうです。
▲接着剤だけでもイケる!・・・とはいうけど、やはり底面は反ってますね。
あと保証ですが、到着から90日間の保証だそうです。
家庭用といいつつどのメーカーも一年保証すら付かないのは、まだまだ過渡期の製品といった印象です。
修理は基本的に代理店への送り返しだそうです。
そう! CubeXもですよ! 40kgもあるのに!
こちらもReplicatorと同様に国内で修理して、1週間を目標に返送するそうです。
Cubeは米国のサイトと大して価格差が無いので、代理店を通して買った方が良さそうです。
そういう意味でもライバルと比べて抜群に買いやすいので、すごく売れるんじゃないでしょうか。
[追記] スゲー売れてるようです。cubeは2013年のグッドデザイン賞も取りました。
自分でUltimaker買って分かったけど、何も考えなくても開梱して20分で印刷可能ってやっぱすごくないすか?
プリント品質ですが、webで見たものよりはキレイでそんなに悪くない印象でした。
ただ代理店ブースよりも、本家3D systemsブースのサンプルのが明らかにキレイなんですよね。
なにかテクがあるのか、大量にプリントした中から選び抜いたのか・・・
あとCubeXの多色成形サンプルですが、やはりReplicator同様に色ごとにモデルを分割してstlにし、付属ソフトで組み合わせてるそうです。CADの操作は難しくないけど、面倒だよな。
あと↓このサンプルを見ると、色ごとにXY方向の位置ズレが出るみたいなんですよね。
これ、うまくいってるサンプルもあるので、調整で何とかする範囲のようで多色成形はまだまだ大変そうです。