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初音ミクと3DプリンターをつなぐDIY精神

初音ミクもいいけど夏目三久さんも気になるみなさん、こんにちは。Vocaloidについては、テクノロジー・文化の成り立ち・権利関係に興味があるうっきーです。

中身はアマチュア音楽史

みんな大好き?初音ミクですが、最近ガガ様とかPharrell Williamsとか、メジャーなアーティストとのコラボが話題になってますね。ちょっと気になってたところで、この本が図書館にあるのを知って読んでみました。川崎市立図書館グッジョブ。

表紙の印象とは違って、中身は60年代のヒッピーカルチャーから「帰ってきたヨッパライ」、DTMなどを経て今のボカロブームにつながるアマチュア音楽の文化と歴史が文字びっしりで綴られてます。初音ミクはパッケージのモノクロ写真が2〜3枚あるだけなので、わりと萌えとは無縁です。

おっさんの知らない間に世の中は変わってる

そもそもなんでVocaloidへの興味が増したかというと、昨年末に久々に行ったカラオケのランキングにボカロ曲がいくつも入り、その頃トヨタ・アクアのTVCMで千本桜が使われ、さらに小3の甥に「千本桜は○○ちゃんがいつも歌うよ!!」と言われたこと。それがほんの半月くらいに立て続けに起こったわけです。

もちろん初音ミクもVocaroidも何年も前から知ってましたが、そこまで世の中に浸透していたのかと。・・・などと書いてる時点でおっさんっぽいんだけど、改めて調べはじめみた次第です。

ボカロと3Dプリンターの世界の共通点

で、本書で初音ミクから生まれたボカロ文化の成り立ちが載ってましたが、これ、パーソナル3Dプリンターの世界に似てないっすか?

作りたいモノがある人達の中に、荒削りながらも何か色々作れそうな道具を放り込んだら、思いがけないモノが色々できてきた! そうそれが音楽なのかデジタル・ファブリケーションという違いは有りますけど。

自分も3D-CADでメシ食ってきてて、光造形とかも業務で使ってて、でもこういうのはあくまで業務用だよなー趣味のものづくりにはなかなか生かせないよなー・・・と思ってた矢先のパーソナル3Dプリンターとの出会い。

Ultimakerを思い切ってポチッた後は、面白くてあれこれ色々出力したり動画撮ったりしました。あの時の内なる熱狂を思い出すと、Vocaloid2が世に出た時もそんな感じだったんじゃないかなと想像しています。

ボカロと3Dプリンターの盛り上がり方が微妙に違う?

ただ3Dプリンターの世界がボカロと微妙に違うと思うのは、最初からお金の匂いがちらついてるんですよね(笑) 本書を読む限りVocaloid2が世に出た2007年頃はみんな面白いから作品づくりしてたようですけど、3Dプリンター界隈はすでにデータ販売とか量産品販売とか、そういうのをやられている方がいますよね。

自分も皮算用は色々してます(笑)

べつにそれが悪いわけじゃないですけど、これは”作品”を作るのと”製品”を作ることの違いなのかなっておもったり。3Dプリンター用のデータを出力して”モノ”になれば、当然コストはかかりますしね。

ボカロ・カラオケの権利関係

ところで私の親族にJASRAC(日本音楽著作権協会)に勤めてた方がいるんですよ。もう退職されましたけど。だからというわけでもないんですけど、ボカロ曲がフツーに街のカラオケボックスにあるって聞いて、最初「えっ?!」って思ったんですよ。あれ? ボカロ曲の権利関係どうなってるの?って。

だってほら、例えば「JASRACと契約してないから、ゲーム・ミュージックとかはカラオケ化は出来ないよ」ってのが、サクラ大戦が流行ってた頃にゲーマーだった自分の常識でしたから。常識というかファミ通か何かで得た知識だけど、いつの話だ、それ。

その辺は従来のように権利の管理をJASRACに全面委託でなく、カラオケ等一部の権利のみ許諾するような仕組みが出来たそうです。それでカラオケ・ランキングにボカロ曲が入るようになったんですね。それにしても今でも上位に食い込む一青窈のハナミズキもすごいよね・・・

n次創作問題は3Dプリンターでも存在するか?

もう一つ権利関係で気になったのは、二次創作です。たとえばAさんが発表した曲に動画付けましたとか、それを歌ってみましたとか。あとそもそも”初音ミク”というキャラクターの使用許諾はどうなってるかとか。その辺も生みの親のクリプトン・フューチャー・メディア社の苦心が本書に書かれてます。間違いがあるとアレなので、詳細は本書や同社サイト参照

で、こういう問題も3Dプリンター界隈で関係ある話だと思うんですよ。
例えば毎度おなじみGrabCADでは、生の3D-CADデータがたくさん公開されてます。このCADデータを改変・流用した二次創作データの扱いはどうなるのか。

例えばホイールやブレーキなどの自転車部品の誰かのCADデータを使って、完成車のデータを作って公開したらどうなんですかね。自分がルールをよく読んでないから知らないだけかもしれないけど。でも生のCADデータをアップしているってことは、エンジニア的には自由に使っていいよ!って意味だと思うんですよね。そう、ネジやナットみたいにね。このあたりも作品と製品の違い?

やはりあのgoogleのCMは秀逸

最後にもうひとつ。
ボカロの世界で興味深いというか、いいなと思ったところ。それはプロ・アマ問わず色々な人が面白がって作った作品がつながって、大きな一つの文化になっていったところ。それを表現しようとしたgoogleのCMとあの曲はよく出来てますよね・・・って本書にも書かれていました。受け売りかよ!

それはともかく、3Dプリンターの世界でも色々な人のアイディアがつながって、何か面白いことが起きればいいなと思ってます。自分はまずは自転車乗り視点で、面白いモノを投入していきたいなーと。あとは英語で発信とか。とにかく3Dプリンター関連でやりたいことが多くてたまらんわ。そしてこの原稿を書いてる間にも佐川からブツが来たぞ! ふふふ、ついにアレが来たか・・・

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